遠藤周作さん未発表作発見「影に対して」 死去後初、長崎で7月公開

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遠藤周作さん未発表作発見「影に対して」 死去後初、長崎で7月公開
記者会見する長崎市の田上富久市長=26日午後、長崎市役所【拡大】

 長崎市は26日、作家遠藤周作さん(1923~96年)の未発表小説の草稿と清書原稿が長崎市遠藤周作文学館で見つかり、7月1日から始まる開館20周年の企画展で初公開すると発表した。同館によると、遠藤さんの死去後、完結した状態の未発表小説が見つかったのは初めてという。 小説のタイトルは「影に対して」。原稿用紙の裏につづられた自筆の草稿2枚と、当時の秘書が原稿用紙に記した清書104枚が見つかった。本人による推敲や加筆の跡も残る。用紙の種類から、遠藤さんが東京都町田市に転居した63年3月以降の作品とみられる。 自身の体験に根ざした自伝的内容を持った作品で、遠藤さんの人生観などを知ることができるという。同館の川崎友理子学芸員(27)は「母への思いや母から受けた影響をうかがい知ることができ、父についても他の作品より多く描かれている」と評価する。 川崎さんが2月、企画展に使う資料を探している際に館内の書庫で発見。7月10日に発売予定の雑誌「三田文学」で全文を掲載する。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 遠藤周作さん未発表作発見「影に対して」 死去後初、長崎で7月公開