オスプレイ、陸自木更津駐屯地に到着

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録しませんか!
オスプレイ、陸自木更津駐屯地に到着
陸上自衛隊木更津駐屯地に到着したオスプレイの1号機=10日午後、千葉県木更津市(撮影・梶川浩伸)【拡大】

 陸上自衛隊が導入を進めている米国製新型輸送機「V-22オスプレイ」の1機目が10日午後、陸自への引き渡しのための整備が行われていた米軍岩国基地(山口県岩国市)を出発し、陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)に到着した。到着後、米側から陸自に引き渡された。当初6日に到着予定だったが、「令和2年7月豪雨」の影響で8日に延期され、さらに8日も豪雨で延期されていた。 この日、オスプレイは午後2時10分頃、岩国を離陸、約2時間かけて午後4時頃、木更津に到着した。上面が灰色、下面が白色の機体は、北北東方向から滑走路に進入。ヘリコプターよりやや重いローター音を響かせ、主翼両端のエンジンを上向きにして、着地した。岩国からは米側のパイロットが操縦した。 陸自は同機種を17機調達する予定で、最初の2機が今年5月、岩国基地に陸揚げされ、整備などが行われてきた。2機目の木更津到着日は未定。 オスプレイは世界で唯一の実用化されたティルトローター機。主翼両端のターボプロップエンジンを上向きにすることで短距離での離陸や垂直着陸が可能なことから、ヘリコプターのように狭い場所で運用できる。加えて巡行中は通常の固定翼機のようにエンジンを横向きにすることで、速度と航続距離がヘリコプターよりも大きいという、いいとこどりの機種といえる。最高速度は565キロ、航続距離は3590キロ。 こうした特徴から、主に離島奪還を任務とする水陸機動団などの輸送に使われることになっており、3月に木更津駐屯地で発足した輸送航空隊が運用する。世界では米軍に次いで自衛隊が装備したことになる。 当面は木更津駐屯地への配備となるが、配備期間は5年間が目途で、防衛省は佐賀空港(佐賀県)を本拠地としたい考え。ただ、地元との協議が難航しており、先は見通せない状況だ。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) オスプレイ、陸自木更津駐屯地に到着