音楽評論家の富澤一誠氏が著書でコロナ禍の音楽業界に提言

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音楽評論家の富澤一誠氏が著書でコロナ禍の音楽業界に提言
富澤一誠氏が著書「音楽でメシが食えるか?」を発売【拡大】

 音楽評論家で尚美学園大副学長を務める富澤一誠氏(69)が著書「音楽でメシが食えるか? 富澤一誠の根源的『音楽マーケッティング論』」(言視舎、税抜き1500円)を発売した。 20歳だった1971年に音楽評論家としてスタートして49年の富澤氏が「この目で見て、この耳で聞き、この心で感じたことを“音楽のスポークスマン”として伝えたかった。その集大成として、音楽業界という船に長く乗せていただいている私に今見えている光景を書かせていただいた」と語る。 2000年代に入ってCDをはじめとする音楽業界の売り上げが下り坂になる現状について、本当の意味でのスーパースター、スーパーヒーローが1992年に他界した尾崎豊さん以降、出ていないことが大きいと力を込める。 「やっぱり、ユーミン(松任谷由実)、中島みゆき、吉田拓郎、井上陽水じゃないと。米津玄師も、あいみょんも、本当の意味でのスーパースターではない。売れているだけじゃダメなんですよ。今の音楽シーンで活躍している人の中からは将来のスーパースター、スーパーヒーローは出ない、と言うのが私の見立てです」と手厳しい。 また、コロナ禍によってライブエンターテインメントが大打撃を受け、音楽業界はかつてない苦悩に陥っている。富澤氏は「なぜ、CDが売れなくなったのかの要因を多角的に分析し、現在のピンチをチャンスに変える方策を提言しています。コロナ禍の今こそ音楽パワーが求められている」と訴える。 その答えとして著書では、コロナ禍で問題視される著作権の壁をどうクリアすべきかや、新たなマーケット創生への期待などをつづっている。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 音楽評論家の富澤一誠氏が著書でコロナ禍の音楽業界に提言