『Go To』めぐり芸能界から批判噴出「早すぎ」「悪夢のシナリオ」

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録しませんか!
『Go To』めぐり芸能界から批判噴出「早すぎ」「悪夢のシナリオ」
立川志らく【拡大】

 22日に開始予定の政府の観光支援事業「Go To トラベル」をめぐり、芸能界からも批判が噴出した。 同事業をめぐっては自治体首長らを中心に15日、見直し論が拡大。大阪府の吉村洋文知事(45)は「いきなり全国から開始することには反対だし、やるべきではないと思う」と発言。東京都の小池百合子知事(68)も「実施時期や方法などは改めてよく考えていただきたい」と見直しを迫った。 政府は新型コロナウイルス対策分科会を16日に開いて専門家の意見を聴取し、国土交通省が最終判断する。 新型コロナの感染拡大が続く中でのキャンペーン実施は、芸能界でも議論を呼んでおり、落語家の立川志らく(56)は16日のTBS系「グッとラック!」(月~金曜前8・0)で「東京から行くのは反対。あと早すぎる」とコメント。コロナ禍に加え九州を中心とした豪雨災害があったばかりのなか「国がみんな旅行に行きましょうっておかしくないですか?」と首をひねり、「東北の震災があった時、みんなどうしましたか? しばらくは娯楽もみんな抑えたじゃないですか。九州の人たちがあれだけみんな困って大騒ぎしている中で『みんなで旅行に行きましょう』って国が言っている場合か。せめて7月いっぱいは前倒しせずに、8月に入ってちょうど子供たちが夏休みに入る頃に動かすっていうのが人の道」と主張した。 日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・0)でも、リモート出演したジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏(57)が「(同事業が)構想されたであろう時期といまの感染の進み具合、爆発一歩手前という状況がちょっと食い違っていると思う」と指摘。このまま実施した場合「『Go To』が感染の大爆発を後押しし、日本中が感染がひどくなってしまったために、経済自体が萎縮するという悪夢のシナリオが考えられる」と危惧を表明した。MCを務めるお笑いコンビ、極楽とんぼの加藤浩次(51)も「感染者が増えて、みんなが観光地に行かなくなるというのが、元も子もない」とし、「段階的にやって、ちょっとずつ広げていって、みんなが使えるようになったほうが、結果、観光業の方もプラスになるような気がしますけどね」と述べた。 一方、社会学者の古市憲寿氏(35)はフジテレビ系情報番組「とくダネ!」(月~金曜前8・0)で「旅行っていろんなスタイルがあると思うんですね。埼玉の人が東京に行くっていう旅行もあり得るし、岡山の人が鳥取に行くっていう旅行もあり得るし。だから『Go To』が始まったからといって、多くの東京の人は一斉に日本中に散らばるってことは、たぶんないと思う」とし、「この夏休みだけじゃなくて半年間とか長期でやるキャンペーンなので、そんなに心配するような状況っていうのは起こらないんじゃないかなと思う」と見解を示した。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 『Go To』めぐり芸能界から批判噴出「早すぎ」「悪夢のシナリオ」