小池百合子氏の「演出性を感じさせるような発表はよくない」　前鳥取県知事が指摘

　東京都の小池百合子知事（６８）が１６日、都庁で取材に応じ、新たに報告された新型コロナウイルスの感染者が過去最多の２８０人台に上る見通しだと明かした。検査数がこれまでで最多の４千数百件に増えた影響だと補足した。　前鳥取県知事、片山善博氏（６８）がこの日、ＴＢＳ系「ひるおび！」（月～金曜前１０・２５）に出演。この日は感染者数の見通しが午前中に発表され、小池都知事が取材に答えたことについて疑問を呈した。　片山氏は、２８０人という数字には「そんなに驚かない」ものの「発表の仕方がちょっと解せない」と指摘。「劇的に見せるときには、昼のこういう番組に間に合うような、そういう発表をされているんじゃないか」とし、発表は定時に「検査件数が何件で、そのうち集団検診が何件で、感染経路不明がどうだっていうのを、きちっとですね同じ基準で同じ様式で発表していただければすごく理解しやすいと思うんですよ」と苦言を呈した。　この日は、政府が分科会を開きＧｏＴｏキャンペーンの実施についての話し合いを行う。「東京都として、都知事として『どうだ！』っていうのを見せつけるような、そのために劇的な発表の仕方をすると。そういうようなことを勘ぐってしまうんですよね。恣意的な時間設定をされるとね」と私見を披露し、「演出性を感じさせるような発表というのはよくない」と断じた。