女性器データ配布、有罪確定へ 「ろくでなし子」に最高裁

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女性器データ配布、有罪確定へ 「ろくでなし子」に最高裁
最高裁判決後、「不当判決」と書かれた紙を掲げる、ペンネーム「ろくでなし子」の漫画家五十嵐恵被告=16日午後、最高裁前【拡大】

 自分の女性器の3Dデータを支援者に配ったとして、わいせつ電磁的記録頒布などの罪に問われたペンネーム「ろくでなし子」の漫画家五十嵐恵被告(48)の上告審判決で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は16日、被告の上告を棄却した。「芸術活動の一環」とする無罪主張を退けた。罰金40万円とした一、二審判決が確定する。 被告は活動資金を寄付した人に、女性器の形状を3Dプリンターで再現できるデータを配った。配布にわいせつ性が認められるかどうかが争点となった。 被告側は「資金提供を通じて作品制作に参加する機会や、データを加工して創作する機会を支援者に与えており、芸術性がある」と主張していた。 判決後、記者会見した被告は「なぜわいせつなものと扱われるのかを問い掛ける芸術表現だった。古い価値観から抜け出せない時代錯誤な判決だ」と批判した。 データ配布とは別に、被告は女性器をかたどった石こうに着色や装飾を施した作品を展示したことでも刑事責任を問われたが、一、二審とも「ただちに連想させず、一定の芸術性、思想性が認められる」とわいせつ性を否定。検察側は上告しなかったため、石こう作品については既に無罪が確定している。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 女性器データ配布、有罪確定へ 「ろくでなし子」に最高裁