小池都知事、２９３人感染に「ぎょっとするかもしれないが…」検査強化を強調

　東京都の小池百合子知事は１７日の記者会見で、過去最多の２９３人に上った新型コロナウイルスの感染状況を検査体制強化の結果と改めて強調し、「ぎょっとする（驚くような数字）かもしれないが、警告にもつながる」として今後も検査を拡大していく考えを示した。２割近くを占める無症状の陽性者を捕捉し、感染の自覚を促すことで拡散を防げるとも述べた。　最近の感染者増が第２波に当たるかの問いには「専門家の分析が必要だ」と述べるにとどめ「年齢や地域の広がりに警戒したい」とした。休業要請は感染状況次第で実施する可能性を示唆。感染防止のガイドラインに沿って営業しているかなどを市区町村が判断した上で都が要請するとした。　都が感染拡大の予測に関する資料２通を廃棄した問題に関しては「情報公開すべきだ」と指摘。作成した厚生労働省クラスター対策班の西浦博北海道大教授に改めてデータの提供を依頼したと説明した。廃棄資料の内容は「記者会見でも披露した」とし、隠蔽する意図はなかったとした。　一方、１７日は都議会の臨時会が開会。新型コロナ対策に充てる総額約３１３２億円の補正予算案の審議が始まった。この日は、有権者数に合わせて議員定数を練馬区で１増、大田区で１減する議員提案も可決した。