リリアンさんが死去、６９歳　大阪・京橋「グランシャトー」ＣＭでおなじみ

　タレント、リリアン（本名・下左近信吉＝しもさこん・のぶよし）さんが１８日午前９時１７分、心不全のため、大阪府茨木市内の病院で亡くなった。６９歳だった。１９日夜、大阪市淀川区の新大阪典礼会館で通夜が営まれた。　リリアンさんは大阪・京橋の名物レジャービル「グランシャトー」のテレビＣＭで知名度が急上昇。大阪・北新地でクラブのママも務め、オネエタレントとして、独特のだみ声を武器に関西を中心に活躍した。　関係者によると、リリアンさんは昨年３月末にすい臓がんが見つかり自宅などで療養していたが、今年６月末に体調を崩して緊急入院。先週初めに体調を崩し、１８日朝に息を引き取ったという。「亡くなる前日に電話で話をしましたが、最後の最後まで意識があり、いつも通り元気だった」と話した。　弔問に訪れたアーティスティックスイミング日本代表の井村雅代ヘッドコーチ（６９）は「リリアンから気配りすることを学んだ。彼の立ち振る舞いはすごいすてきやし、すごいセンスいいじゃないですか。本当に良く気が付くし。一緒にいて楽しくて」と人柄を語った。　落語家、笑福亭鶴瓶（６８）の息子で俳優の駿河太郎（４２）は京都のロケ現場から駆け付けた。「とにかく豪快な人。気持ちの優しい人でした」と故人をしのんだ。　喪主はリリアンさんのめいの井上佳子さんが務めた。