福島・郡山の飲食店で爆発　１人死亡、１８人重軽傷

　３０日午前９時前、福島県郡山市島２丁目の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で爆発があった。消防や県警などによると建物が全壊、男性１人の遺体が建物跡から見つかり、１８人が重軽傷を負った。うち、４０代の女性２人が重傷だが、命に別条はないという。県警はガス漏れがあり、爆発した可能性があるとみて調べる。郡山市は現場付近の住民向けに避難所を開設した。　県警などによると、鉄骨平屋（延べ床面積約１６４平方メートル）が全壊し、壁が吹き飛んで骨組みだけが残った。店はプロパンガスを使っていた。新型コロナウイルスの影響で休業し、３１日に営業再開するため内装工事をしていた。　郡山市の記者会見で、消防幹部は「爆発現場で６本のガスボンベが見つかり、うち３本はガスが漏れた状態だった」と明らかにした。県警や消防は周辺を規制した。　現場向かいに支店がある福島市の東邦銀行によると、同支店にいた行員２人と、現金自動預払機（ＡＴＭ）を利用していた客２人がけがをして救急搬送された。支店は窓ガラスが割れ、他の行員らは避難している。