李登輝元総統が死去 「台湾民主化の父」97歳

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録しませんか!
李登輝元総統が死去 「台湾民主化の父」97歳
2017年10月、笑顔でインタビューに答える台湾の李登輝元総統=台北市(共同)【拡大】

 台湾初の本省人(台湾出身者)総統で、総統直接選挙などの民主化を推進し、「台湾民主化の父」と呼ばれた李登輝(り・とうき)元総統が30日、多臓器不全のため死去した。97歳。入院していた病院が明らかにした。在任中の1999年に「二国論(中台は特殊な国と国の関係)」を発表し、中国から「独立派」と批判された。親日家として知られ、日台関係の発展に尽力した。 日本統治下の23年、現在の新北市で生まれ、京都帝大(現京大)に入学。戦後、台湾に戻り台湾大を卒業した。農業経済学者だったが、蒋経国元総統に引き立てられ政界入り。88年1月、蒋氏の死去に伴い副総統から総統に昇格した。 初の本省人総統として強い指導力を発揮。民主化を進め、仕上げとして96年、総統直接選挙を実施。李氏の当選阻止を狙う中国がミサイル発射を含む軍事演習により威嚇する中で当選し、初の民選総統になった。 2000年に総統を退任。「22歳まで日本人だった」と公言する親日家で、退任後も9回訪日した。 今年2月8日に自宅で牛乳を喉に詰まらせ体調を崩し、台北市の病院で入院が続いていた。(共同)

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 李登輝元総統が死去 「台湾民主化の父」97歳