フジがトリプル受賞! 第46回放送文化基金賞

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フジがトリプル受賞! 第46回放送文化基金賞
仲間たちとの約束を果たした富士登山中の杉田秀之さん(C)フジテレビ【拡大】

 フジテレビ「奇跡体験!アンビリバボー 仲間たちとの12年越しの約束SP」(昨年9月26日放送)が、4日発表された「第46回放送文化基金賞」の番組部門においてテレビエンターテインメント番組・最優秀賞を受賞。同番組で主人公だった杉田秀之さんが出演者賞も受賞した。 また、同局が開発した「総合コンテンツ管理システムとオンラインキューシートで実現した送出ワークフロー改革」も個人・グループ部門において放送技術を受賞し、フジテレビは3部門で表彰された。 最優秀賞は、一度は夢を諦めた男性が果たした奇跡の“復活”と叶えられなかった仲間たちとの約束を12年の歳月を経て実現させる内容だ。 主人公の杉田さんは、慶大ラグビー部に所属していた2007年夏、合宿中の練習試合で頚椎と頸髄を損傷しラグビーができない体になってしまう。合宿の最後に「みんなで富士山に登ろう」と誓っていたが、その約束は果たされなかった。 10年の歳月が流れたある日、仲間たちから「いつ富士山に登るの?」とメッセージが。諦めかけていた杉田さんだったが、その思いに動かされ決心する。 昨年8月、杉田さん、ラグビー部員、その関係者約80人が富士登山に挑んだ。番組はその一部始終を独占密着したものである。 杉田さんは「12年越しに果たした富士登山の約束、頂上で見た景色の記憶は御来光でも絶景でもなく、涙と笑顔にあふれた仲間の姿だった。人は誰かの支えがあればどんな困難も乗り越えられることを仲間と経験することができた。一人では躊躇してしまう一歩を誰かの力を借りて踏み出すこと、誰かの踏み出す一歩を応援してあげること、そんな支え合いの気持ちが今後もメディアを通して社会に広がることを願っている」と受賞の喜びを語った。 07年当時、ラグビー部の学生トレーナーとして事故現場に居合わせた同局の鈴木麻衣子ディレクターが企画し、イースト・エンタテインメントとともに番組化。鈴木ディレクターは「“この奇跡のストーリーを世の中のたくさんの方々に見ていただきたい”というテレビマンとしての想いと“事故現場で無力だった私が彼の人生をテレビで描いていいのか”という人としての思い-この2つの気持ちの間で企画書を出し、番組にするまで約1年半葛藤した」と振り返り、今回の受賞に感謝した。 同賞は、過去1年間の放送の中から優れたテレビ、ラジオ番組や個人・グループに送られる賞で、最優秀賞について「20年以上にわたって人間が生み出す“奇跡”を追い続け、再現ドラマの手法を磨き上げてきた『奇跡体験!アンビリバボー』の歴史が結実した屈指の“神回”である」、出演者賞についても「自分の弱さを受け入れることで人は強くなれると身をもって示した。“転んでも起き上がる”ラグビーのような彼の生き方が番組に説得力と感動をもたらした」といずれも高く評価され、277件(うちエンターテインメント67件)の応募の中から見事受賞した。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) フジがトリプル受賞! 第46回放送文化基金賞