米紙、原爆投下は「必要なかった」 歴史家らが寄稿した記事を掲載

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米紙、原爆投下は「必要なかった」 歴史家らが寄稿した記事を掲載
 米紙ロサンゼルス・タイムズは5日、広島、長崎への原爆投下を巡り「米国は核時代の幕を開ける必要はなかった」と題し歴史家らが寄稿した記事を掲載した。トルーマン大統領(当時)が原爆を使わなくとも日本が近く降伏すると認識していたことは証明済みだとし、「日本への核兵器使用を巡る真摯な国民的対話」の必要性を訴えた。 歴史家のガー・アルペロビッツ氏と、ジョージ・メイソン大教授のマーティン・シャーウィン氏の共同寄稿。米国では原爆投下が戦争終結を早め、多くの米兵らの命を救ったとの主張が主流だが、日本との戦争を経験していない若者の増加などから変化の兆しもある。 両氏は、ソ連が参戦すれば日本は降伏を免れないとの見方を連合国の情報機関が数カ月前から報告していたと言及。ソ連参戦が近いというトルーマン氏によるポツダム会談時の日記の記述も踏まえ「ソ連参戦が日本の敗戦を決定付けることを大統領も知っていた」と指摘した。 また、当時の軍最高幹部の多くが原爆投下は軍事上不必要だったか倫理的に許されないものだったとの見方を示したことにも触れ、ポツダムで原爆使用の必要性を否定したアイゼンハワー元帥(当時)は「正しかった」と強調。核時代の幕を開けたことは「いまだ過去の出来事にとどめられてはいない」と訴えた。(共同)
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 米紙、原爆投下は「必要なかった」 歴史家らが寄稿した記事を掲載