GDP戦後最悪、リーマン・ショック超えの27・8%減

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GDP戦後最悪、リーマン・ショック超えの27・8%減
 内閣府が17日発表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動を除く実質で前期比7・8%減、このペースが1年間続くと仮定した年率換算は27・8%減となった。新型コロナウイルスの感染拡大で個人消費が激減し、リーマン・ショック後の09年1~3月期の年率17・8%減を超えて戦後最悪のマイナス成長となった。 4~5月に出された政府の緊急事態宣言で経済活動が大幅に縮小した。世界的なロックダウン(都市封鎖)により輸出が激減したことも響いた。マイナス成長は消費税率10%への増税があった19年10~12月期から3四半期連続。3期連続マイナスは、10年10~12月期から11年4~6月期に記録して以来となる。 20年4~6月期はGDPの過半を占める個人消費が前期比8・2%減となり、消費税率を5%から8%に引き上げた影響が出た14年4~6月期の4・8%減を超える下げ幅だった。旅行や外食が手控えられた影響で、サービス業が幅広くマイナスとなった。 輸出は18・5%減となった。自動車が大幅に減ったほか、訪日客による観光需要が失われたことも影響した。輸入は0・5%減。設備投資は自動車関連の落ち込みが響き1・5%減で、公共投資は1・2%増だった。 実質GDP全体の減少率への寄与度は、内需がマイナス4・8ポイント、輸出から輸入を差し引いた外需はマイナス3・0ポイントだった。景気実感に近いとされる名目GDPは7・4%減、年率では26・4%減だった。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) GDP戦後最悪、リーマン・ショック超えの27・8%減