渡哲也さんと石原裕次郎さん“共演”「松竹梅」ＣＭ継続

遺作となるＣＭの継続が決定。渡さん（右）と裕次郎さんが酒をくみかわす姿にファンも感激だ【拡大】

　肺炎のため１０日に亡くなった俳優、渡哲也さん（享年７８）の遺作となる宝酒造の日本酒「松竹梅」新ＣＭの継続を同社が１７日、発表した。　７月２９日からオンエアされている同ＣＭは、渡さんと石原プロモーションの創業者、石原裕次郎さん（享年５２）が映像技術で共演した幻の作品。６月下旬にナレーション録りをした渡さんにとって最後の仕事となり、同社は公式サイトで「渡さんそして裕次郎さんの想いを伝えるべく、予定通り継続させていただきます」と宣言した。　１９７０年から同社ＣＭキャラクターを務めた裕次郎さんが８７年に他界し、８８年から渡さんにバトンタッチし、２人で５０年出演。ＣＭ開始当時、日本酒シェア１０位だった同社の業績が、２０１８年に首位となり、同社広報課の赤滝淳一さんは、本紙の取材に「渡さんはスケールの大きい方で『松竹梅』をここまでにしていただいた」と感謝した。　新ＣＭ開始当初から同社オンラインショップに予想を上回る予約が入ったが、１４日の渡さん訃報を受け、受注量はさらに伸びてＣＭ動画のアクセス数は４倍になった。　この日、石原プロには、泣きながら電話を掛けてくるファンが相次ぎ、手紙も多く届いた。　また、１６日に放送したテレビ朝日系「徹子の部屋特別編　渡哲也さん緊急追悼」の平均視聴率は６・０％（関東地区、ビデオリサーチ調べ）だった。