コロナ禍で変革期の映画業界…本広監督らが実験レーベル発足

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コロナ禍で変革期の映画業界…本広監督らが実験レーベル発足
演出中の本広克行監督 (C)2020映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会【拡大】

 「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督(55)による映画「ビューティフル ドリーマー」が11月6日から東京・テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかで全国順次公開される。 このほど本広監督、「GHOST IN THE SHELL/ 攻殻機動隊」などの押井守監督、「星空のむこうの国」などの小中和哉監督、「カメラを止めるな!」などの上田慎一郎監督が参加する映画の実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ) 」が誕生した。 同レーベルは、参加監督たちが日本映画界に多大な影響を与えた日本アート・シアター・ギルド(ATG)に着想を得て発起。監督の作家性を最大限に生かす「監督絶対主義」で映画を製作していく。 映画化の条件は「限られた製作予算」のみ。製作過程となる企画開発、脚本、キャスティング、ロケーションなどすべてのクリエイティブを監督が自由に手掛ける。日本の映画界に少し違う角度から光を照らし、次世代の監督を発掘するなどの目的も掲げている。コロナ禍により未曽有のエンタメ業界変革期といわれているなか、画期的なレーベルとなりそうだ。 同レーベル第1弾作品を担当する本広監督は、2003年に公開された映画「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」で、日本映画(実写)興行収入記録歴代1位の座を獲得。昨年はHTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」で総監督を務め、日本民間放送連盟賞のテレビ部門でグランプリを受賞した。 今回の実験的レーベルについて「小中監督から“現代のATG”を作らないかという提案で始まった。映画はオールドメディアであり、長い間その形を変えていない。それをどのような形で進化させるのかをいつも考えている。興行的には厳しいかもしれない。でも、やらないと後世に残る映画は作れない。作家性のある作品が少なくなっている今、次世代のクリエイターたちが撮りたいものを撮れる場を作れないか…その土台に私達がなれれば」と語る。
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[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) コロナ禍で変革期の映画業界…本広監督らが実験レーベル発足