藤井棋聖、異例舞台・能楽堂で熟考36分封じ手 淡いグリーン羽織で木村王位と激闘/将棋

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藤井棋聖、異例舞台・能楽堂で熟考36分封じ手 淡いグリーン羽織で木村王位と激闘/将棋
藤井棋聖は師匠の杉本八段から贈られた羽織で対局に挑んだ(日本将棋連盟提供)【拡大】

 将棋 第61期王位戦第4局第1日(19日、福岡市・大濠公園能楽堂)将棋の最年少タイトル保持者、藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に挑戦する第4局は、後手の藤井棋聖が42手目を封じて1日目を終えた。同所の本舞台上に対局場が特設されたのは初めて。前日会見で藤井棋聖も「厳か」と表した伝統的な空間で、史上最年少での10代2冠と八段昇段というダブル偉業を狙う。形勢は五分。2日目は20日午前9時に始まり、同日夜に終局する予定だ。 日本有数の能楽堂で指された1日目は、20日の死闘を予感させる藤井棋聖の36分におよぶ長考で封じられた。 午後5時43分に封じ手番を宣言した藤井棋聖。しかし、定刻の午後6時を過ぎても首をひねり続け、ようやく封じたのは6時19分だった。 通常2通作る封じ手は、木村王位の提案でもう1通作成され、7月の豪雨被災地に寄付する予定。藤井棋聖は「自分の対局で何か勇気づけられるのは対局者冥利に尽きます」と話している。 注目の対局には劇的な空間が用意された。昨年も第3局が大濠公園能楽堂で行われたが、対局は別室だった。今年は本舞台に赤い毛氈(もうせん)が敷かれ、その上に畳が。王位戦を能舞台で行うのは初めてだ。対局場の検分を終えた直後の前日会見で、藤井棋聖は「厳かな雰囲気で身の引き締まる思いがしました」と語っていた。 藤井棋聖は師匠の杉本昌隆八段(51)からプレゼントされた淡いグリーンの羽織をまとって登場。双方、飛車先の歩を突いて始まった対局は先手・木村王位の誘導で、序盤から激しい流れになる「相掛かり」となった。攻めるのは“千駄ケ谷の受け師”木村王位。激しく駒がぶつかり合う中、藤井棋聖は32手目で87分の長考に入るなど、とまどいも見せた。
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[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 藤井棋聖、異例舞台・能楽堂で熟考36分封じ手 淡いグリーン羽織で木村王位と激闘/将棋