国立文楽劇場、企画公演「ザ・グレイト文楽」で再開へ

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国立文楽劇場、企画公演「ザ・グレイト文楽」で再開へ
「ザ・グレイト文楽」【拡大】

 4月8日以降、コロナ禍で本公演の中止が続いていた国立文楽劇場(大阪市中央区)で10月21、22日の2日間、企画公演「ザ・グレイト文楽」が開かれる。特別企画「無伴奏チェロのための『BUNRAKU』」では、人形遣い・桐竹勘十郎とチェリスト・宮田大が登場。11月の本格再開を前に贅沢な和と洋の夢の共演が繰り広げられる。 「BUNRAKU」は、作曲家・黛敏郎が日本の三大芸能のひとつ、文楽の世界を西洋楽器のチェロで表現した楽曲で、チェリスト・宮田 大をゲストに迎え、太夫の語りや三味線の音色を彷彿とさせる旋律に合わせて勘十郎が「関寺小町」をイメージした演技を披露する。 チェロの音に合わせ舞う「関寺小町」と、後の太夫・三味線と演じる「関寺小町」との見比べや、チェロと太棹三味線の音楽表現比べは文楽ファンやクラシック音楽愛好家にとってまたとない垂涎の機会だ。 本公演を前に勘十郎は「(コロナ禍で)何百年も大阪で守り育てられてきた芸能が無くなってしまうはずがございません。体力、気力を落とさないよう、できることを少しずつでもやっておりますので、大阪での文楽再開、ぜひとも無事につとめたいと思っています。まだまだ不安な毎日ですが、私たちのお芝居が以前と変わらずつとめられていたら、温かい拍手を頂戴いたしたいと思います」とコメント。また、宮田は「なかなか演奏する事のできない国立文楽劇場で、日本と西洋の芸術が一つとなり、他では味わえない勘十郎さんとの一期一会の再共演がとても楽しみです」と大阪での文楽再開へ熱い思いを語った。特別企画公演後、「花競四季寿」を上演する。 全席指定で1人5800円(税込み)。問い合わせは関西テレビ公演事務局(06・6314・8262)へ。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 国立文楽劇場、企画公演「ザ・グレイト文楽」で再開へ