藤井二冠、早くも3冠モード「上を目指す」王将獲りへ闘志メラメラ/将棋

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藤井二冠、早くも3冠モード「上を目指す」王将獲りへ闘志メラメラ/将棋
藤井二冠は会見で、自身の快挙を報じる新聞を手に厳しかった対局を振り返った=21日午前、福岡市(日本将棋連盟提供)【拡大】

 将棋界で、史上最年少の18歳1カ月で2冠獲得と八段昇段を果たした藤井聡太二冠(18)=棋聖・王位=が、王位奪取から一夜明けた21日、福岡市内で記者会見し、次なる目標として3冠を見据えた。今秋には王将戦挑戦者決定リーグ戦が始まり、前夜20日は自身の対局後に同二次予選の中継をチェックしたことを明かし、「上を目指していければ」とさらなる偉業達成に意欲をみせた。 緊張感がみなぎった能楽堂での王位戦第4局から一夜明け、会見場に青い半袖シャツ姿で現れた藤井二冠は、よく眠れたかと問われ「はい」と柔らかい笑顔をみせた。 「王位戦は奨励会員の頃、タイトル戦の控室に伺って勉強させていただいたこともあったので、そういった棋戦でタイトルを獲得できたのは感慨深いなと思います」 歴史的快挙を果たした18歳は、厳しい対局の後も将棋漬けだった。昨夜は愛知県瀬戸市の家族や師匠の杉本昌隆八段(51)に電話で結果を報告。午前0時に就寝するまで、自身の対局を約1時間振り返り、20日に行われ永瀬拓矢二冠(27)が久保利明九段(44)に勝った第70期王将戦二次予選1組決勝の中継を確認した。 「実力を高めていくのが一番の目標。秋から王将リーグが始まる。非常に強い方ばかり。しっかり戦えれば」 偉業達成の余韻に浸ることなく見据えるのは、9月から始まる王将戦挑戦者決定リーグ戦だ。 八大タイトルのうち、藤井二冠が今期中(来年3月まで)に獲得の可能性があるのが王将位。昨期は挑戦者決定リーグ戦で4勝2敗の3位に終わり七番勝負の出場を逃したが、今期は同リーグ戦にシードで出場する。 同リーグ戦はシード4棋士と一、二次予選を勝ち抜いた3棋士の計7人が総当たりで対局。勝者が渡辺明王将(36)=名人・棋王=と来年1月の七番勝負を戦う。 出場メンバーはスーパースターが勢ぞろい。シード棋士には永世七冠の羽生善治九段(49)、豊島将之竜王(30)、竜王、王位のタイトル保持者だった広瀬章人八段(33)。藤井二冠が深夜までチェックした永瀬二冠も予選を勝ち出場を決めた。 「王位戦で新たに見つかった課題もある。そういったところを改めて、上を目指していければ」 今夏は棋聖、王位のタイトル戦を並行して戦う過酷な日程が続いた。それでも、自宅に戻ってやりたいことを問われると「落ち着いたら、パソコンを1台組みたいなと思います」。将棋の研究にAI(人工知能)も駆使する若武者は、余暇も探求心を進化させるために使い、3冠、そして全冠制覇の道を歩む。(笹井弘順)

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 藤井二冠、早くも3冠モード「上を目指す」王将獲りへ闘志メラメラ/将棋