森光子さん「放浪記」“新作”で岡本健一らとバーチャル共演 「2018回目」の幕が上がる

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録しませんか!
森光子さん「放浪記」“新作”で岡本健一らとバーチャル共演 「2018回目」の幕が上がる
二夜連続で特集される、森光子さんの代表作「放浪記」【拡大】

 2012年に死去した国民的女優、森光子さん(享年92)の代表作で上演2017回を達成した「放浪記」の特番がNHKBSプレミアムで28、29日に2夜連続放送されることが21日、分かった。28日の「放浪記 永遠のメッセージ」(後10・0)では森さんの劇場中継映像と俳優、岡本健一(51)らが新たに収録した素材を最新技術で合体させ、時空を超えたバーチャル共演が実現。2018回目の“新・放浪記”が幕を上げる。 “国民栄誉賞女優”の生誕100年プロジェクトを記念する「放浪記」のテレビ放送が決まった。 森さんの功績を紹介する同プロジェクトは第1弾として本を出版し、第2弾で生前のラジオを復刻放送。今回、第3弾として代表作「放浪記」をテーマアップする。 日本が貧困にあえぐ時代に作家を目指した森さん演じる林芙美子を描く「放浪記」を二夜連続で特集し、新型コロナウイルス禍で揺れる現代の人々を励ます。 第1夜の28日は、森さんの名場面映像と岡本、上白石萌音(22)が本番と同じセットで収録した素材に、最新の技術を使ったバーチャル共演を放送。 「放浪記」を執筆した劇作家、菊田一夫を顕彰する「菊田一夫演劇賞」の演劇賞を先月に受賞した岡本は今回のオファーに「森さんに受賞の報告をしたいと思っていた矢先の話だったので、心が震えた」としみじみ。 22歳のとき、ゲイを演じた舞台「蜘蛛女のキス」を観劇に訪れた森さんから楽屋で涙ながらに抱きしめられて以来の付き合い。1997年の舞台「深川しぐれ」、翌年の「本郷菊富士ホテル」で共演しており、「森さんは誰よりも勉強していて、その量はケタ違いだった」と大女優の努力を振り返った。 岡本は第3幕「尾道」の芙美子と初恋の相手役で出演。テープを聞き、尾道の方言を習得した岡本は、7月下旬に東京・帝国劇場で森さんのせりふの声を相手に2時間にわたり撮影。結果、6分の“二人芝居”が完成した。 今月、森さんの墓参りをしてきたという岡本は「この共演で90歳になっても舞台に立ち続けないと、森さんに失礼だという気持ちが芽生えました」と92歳まで現役だった名女優に誓った。 また、芙美子の長ぜりふで知られる第2幕2場「女給部屋」、でんぐり返しで有名な第4幕2場「渋谷の木賃宿」も上演。芙美子の妹分、悠起役を演じた萌音は「本当にこんなことってあるんだな、という気持ち」と時を超えたレジェンドとの共演に感激していた。★第1夜は徹子ら「証言」コーナー 第2夜は2000回舞台完全版 第1夜では、森さんと親交の深い女優、黒柳徹子(87)やKinKi Kidsの堂本光一(41)らが森さんとの思い出を語る「証言」コーナーも放送。少年隊の東山紀之(53)は2010年に「放浪記」を降板した後の森さんとの交流を語る。第2夜の29日にオンエアする「-奇跡の2000回」(深夜0・15)では、森さんが89歳の誕生日に単独主演2000回を達成した舞台映像を3時間完全版で公開。また、コロナ禍で延期になっている遺品展も現在準備が進められている。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 森光子さん「放浪記」“新作”で岡本健一らとバーチャル共演 「2018回目」の幕が上がる