ＴｉｋＴｏｋが米政府提訴　大統領令「禁止すると脅している。私たちに選択の余地がない」

　中国の北京字節跳動科技（バイトダンス）傘下の動画投稿アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」は２４日、トランプ米大統領がバイトダンスとの取引禁止を命令したことを巡り、米政権を相手取った訴えを米国の裁判所に起こすと発表した。　ティックトック運営側は声明で「大統領令が、米国での活動を禁止すると脅している。私たちに選択の余地がない」と主張した。　中国外務省の趙立堅副報道局長は２４日、ティックトック側がこれに先立ち米政府を提訴する意向を示したのに対して「支持する」と述べていた。米国側が中国企業を「死地に追い込もうとしている」と批判した。　趙氏は記者会見で「企業が正当な権利を守るために法律という武器を取ることを支持する」と述べた。中国の通信アプリ「微信（ウィーチャット）」や、通信機器大手、華為技術（ファーウェイ）への圧力が米国で高まっていると指摘し「米国の一部の政治家は外国の企業が強くなることを恐れ、国家の力で攻撃している」と話した。（共同）