吉村洋文知事、退陣表明の安倍首相を評価　コロナ対策「世界と比較して成功している」

　大阪市の松井一郎市長は２８日、安倍晋三首相の退陣表明を受け、２０２５年大阪・関西万博の開催決定や、１９年に大阪で開かれた２０カ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）などを挙げ「中央政府と地方政府で協力し、ありとあらゆる形で物事を進めた。感謝したい」と市役所で記者団に語った。　大阪府の吉村洋文知事も「長きにわたり日本を引っ張っていただいたことを感謝申し上げたい」と述べた。安倍政権の新型コロナウイルスの対応に関し「メディアでは批判されているが、クラスター（感染者集団）を抑えることをいち早く実践し、致死率も世界的に低く抑えている。世界と比較して成功している」と評価した。府庁で記者団の質問に答えた。　大阪では「大阪都構想」の住民投票実施に向けた議会手続きが進んでいる。首相の交代に伴い、次期衆院選の時期が焦点になる中、松井氏は「コストも抑えられ選挙に行く人の負担も減る」とし、衆院選と住民投票の同日実施が望ましいとの認識を重ねて示した。