【専門家の目】安倍首相を辞任に追い込んだ潰瘍性大腸炎…劇的な特効薬なく怖い病気

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【専門家の目】安倍首相を辞任に追い込んだ潰瘍性大腸炎…劇的な特効薬なく怖い病気
会見で辞任の意向を表明、国民に謝罪する安倍晋三首相=28日午後、首相官邸(撮影・春名中)【拡大】

 安倍晋三首相を辞任に追い込んだのは、またしても難病である持病の潰瘍性大腸炎だった。2週連続で慶応大病院を訪れ、一人だけで決断した。28日の記者会見では、第2次内閣発足からの約7年8カ月を振り返り、北朝鮮による日本人拉致問題解決やロシアとの平和条約締結、憲法改正が実現できなかったことに触れ「痛恨の極みだ。志半ばで職を去るのは断腸の思いだ」と語った。一石英一郎氏(日本内科学会指導医、国際医療福祉大学病院内科予防医学センター教授) 潰瘍性大腸炎は、現時点では劇的な特効薬がなく、怖い病気だ。悪化するきっかけになるのがストレスなので、今回はストレスの神経が免疫に作用して、バランスを崩してしまったのだろう。ストレスで血便、下痢、腹痛が止まらず、職業を離れてしまう患者を何人も見ている。 安倍首相は前回病気が悪化したときに服用していた飲み薬が合い、ここ7年ほどは寛解導入ができていたと思う。今回の点滴治療は生物学的製剤になる。炎症細胞のスイッチをオフにすることによって大腸炎を抑える新薬で、50%以上が寛解導入に持っていけるというデータもある。 ただ、ストレスが原因なので、今後よくなっていくのか分からないことから、辞任を決断されたのだろう。休養ができないぐらいの激務から離れれば、一議員として仕事をできるかもしれない。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 【専門家の目】安倍首相を辞任に追い込んだ潰瘍性大腸炎…劇的な特効薬なく怖い病気