立民・枝野代表、安倍首相辞任表明に「日本の政治や社会に大きな変化をもたらす」

安倍首相が辞任の意向を固めたことを受け、記者会見する立憲民主党の枝野代表＝２８日午後、国会【拡大】

　安倍晋三首相（６５）が２８日、官邸で記者会見し、辞任する意向を表明した。８月上旬に難病の潰瘍性大腸炎が再発し、「病気と治療を抱え、結果を出せないことがあってはならない」と決断した。自民党は９月１５日にも総裁選を実施し、その後の臨時国会で新首相が決まる。石破茂元幹事長（６３）、菅義偉官房長官（７１）、岸田文雄政調会長（６３）が有力候補で、日本は新首相のもとで新型コロナウイルス禍の克服を目指し、来年７月の東京五輪に臨む。　野党は立憲民主党の枝野幸男代表は「１強と呼ばれた政権が終わるので、日本の政治や社会に大きな変化をもたらす。われわれ（野党）の責任、役割は大きくなった」と国会内で記者団に述べた。早期の衆院解散・総選挙を警戒し「最短で１０月２５日だと以前から考えている」と強調した。　日本維新の会の松井一郎代表は新政権発足後の党運営について「基本政策を有権者へ丁寧に伝えて支持を拡大していく。誰が自民党総裁になっても同じだ」と表明。共産党の志位和夫委員長は「国政は一刻の空白も許されない。速やかに臨時国会で後継首相を指名し、代表質問や予算委員会を行うよう求める」と主張した。