男性と夜通し…２女児放置死で逮捕の母

送検のため高松北署を出る竹内麻理亜容疑者を乗せた警察車両＝５日午前１０時３３分【拡大】

　高松市で乗用車内に１５時間余り置き去りにされた女児２人が熱中症で死亡した事件で、香川県警に保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の無職、竹内麻理亜容疑者（２６）＝同市＝が２人を車に夜通し放置して、知人男性と飲食店をはしごし酒を飲んでいたとみられることが５日、捜査関係者への取材で分かった。　香川県警は５日、竹内容疑者を送検した。　捜査関係者によると、周辺の目撃証言や防犯カメラの映像などから竹内容疑者は２日夜、市内の駐車場に止めた車に２人を放置し、知人男性と共に少なくとも３軒の飲食店をはしごして、３日明け方まで酒を飲んだ。　その後も知人男性と一緒にいて、３日昼ごろ車に戻り、駐車場から個人宅前の路上に動かした直後の午後０時４０分ごろ、１１９番したとみられる。２日夜から３日昼までの間に車に戻った形跡はないという。　救急隊員らが駆け付けた時、女児２人はいずれも心肺停止状態で、搬送先の病院で死亡。司法解剖の結果、死因は熱中症による脱水症状などだった。竹内容疑者は当初、「持病で２時間ほど車を離れてトイレに行った」と話したが、県警は虚偽の説明をしたとみている。車内には飲みかけのペットボトルや、食べかけのパンが入った袋があった。