台風１０号、各地で暴風　観測史上最強地点、相次ぐ

　台風１０号が６日から７日にかけ、暴風域を伴い沖縄・奄美の近海や九州沖を北上したことで、各地で非常に強い風が吹き、観測史上最強となる地点が相次いだ。　気象庁によると、沖縄県・南大東島で６日未明に最大瞬間風速５０・７メートル、７日未明には長崎市の野母崎で５９・４メートルの猛烈な風を観測した。６日から７日にかけては長崎県対馬市の鰐浦で４８・９メートル、大分県佐伯市で４０・４メートル、鹿児島県南さつま市で３６・６メートルを観測するなど、計３０地点以上で史上最も強い瞬間風速（タイを含む）を記録した。　１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨が降った所もあり、長崎県五島市では７日未明、８０ミリ以上の猛烈な雨を観測した。　各地で潮位（海面の水位）も上昇。６日夜は宮崎県日南市の油津で平常よりも８１センチ高い１８０センチを観測して高潮警報の基準値を超え、鹿児島県志布志市では１０２センチ高い２０４センチとなった。