韓国ＬＣＣが職員半数解雇へ　イースター航空、６００人

ソウル近郊の金浦空港で待機中のイースター航空機（奥）とチェジュ航空機＝２０１９年１２月（聯合＝共同）【拡大】

　聯合ニュースは７日、韓国の格安航空会社（ＬＣＣ）のイースター航空が職員約６００人に解雇通知を送ったと報じた。解雇は１０月中旬の予定で、現在の職員の半数に相当する規模。同業のチェジュ航空による買収計画が打ち切りとなったことも影響し、賃金の支払いが難しい状況にあった。　新型コロナウイルスの感染拡大後、韓国ＬＣＣが大量解雇に踏み切るのは今回が初めてのケース。同業他社にも動きが広がる可能性がある。　イースター航空は韓国と、北海道や関東、関西、九州を結ぶ路線を運航していたが、昨年以降は日韓関係の悪化で収益が悪化。今年は新型コロナの影響で国際線、国内線の大部分の運航を取りやめていた。　聯合によると、イースター航空の職員は、３月末に国際線と国内線が全便欠航となった時点で約１６８０人いた。その後、希望退職の申し出が続くなどし、現在は１２００人程度になっていたという。　イースター航空はＭ＆Ａ（企業の合併・買収）に応じる企業の選定作業も続けているが難航。経営破綻が近いとの見方が強くなっている。（共同）