北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、金正恩朝鮮労働党委員長が洪水被害に見舞われた南西部の黄海北道銀波郡大青里で軍による復旧作業を視察したと報じた。具体的な日時は不明。金氏は8月上旬に被災直後の大青里を訪れていた。
金氏は軍が建設した農村の住宅を見て回り「わずか30日余りでこのような理想郷が現れたのは人民軍だけが創造できる奇跡だ」と称賛。人民のためにあらゆる措置を取ると強調し「軍と共に試練を克服していく」との決心を表明した。国民重視をアピールし、結束を図る狙いとみられる。
北朝鮮では8月以降、豪雨や台風の被害が相次ぎ、金氏は頻繁に現地視察や対策会議を行っている。被害復旧のため各地に軍部隊を投入しているほか、日本海側の被災地には首都平壌の党員ら約1万2000人を派遣した。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
今回の視察には軍の朴正天総参謀長や党の李日煥副委員長、趙甬元第1副部長、玄松月副部長らが同行した。