イタリアで開催されていた世界三大映画祭の一つ、第77回ベネチア国際映画祭の授賞式が12日夜(日本時間13日未明)に開かれ、「スパイの妻」の黒沢清監督(65)が監督賞(銀獅子賞)に選ばれた。日本人の同賞受賞は2003年の「座頭市」の北野武監督以来、17年ぶり3人目。もう1人は「西鶴一代女」(1952年)の溝口健二監督。
銀獅子賞は審査員大賞と監督賞があり、最高賞の金獅子賞に次ぐ栄誉。新型コロナウイルス流行を受け、イタリア行きを断念した黒沢監督はビデオメッセージで「大変驚き、言葉では言い尽くせない喜びを感じている。長い間、映画に携わってきてよかった」と語った。
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授賞式後に記者会見したコンペティション部門の審査員長で俳優のケイト・ブランシェットは、非常に優れた監督による作品が複数あったとして「(審査は)難しかったが、否定しようのない決定だ」と述べ、黒沢監督を称賛した。(共同)