米、ファーウェイへの制裁強化　半導体供給遮断、日本も影響必至

　米政府は１５日、中国通信機器大手の華為技術（ファーウェイ）に対する制裁強化で、米国の技術を使う企業から同社への半導体輸出を全面的に禁止する。事実上の供給遮断でファーウェイのスマートフォン生産に打撃を与える狙いだ。ハイテク分野の米中分断が進み、日本の部品メーカーも「無傷ではいられない」（業界関係者）と不安視する。
　中国製の機器使用を通じた情報流出を警戒するトランプ米政権は８月、外国製の半導体の輸出禁止対象を拡大。ファーウェイの設計に基づく半導体だけでなく、同社が設計していない汎用品も対象に加えた。

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　ファーウェイに年間約１・１兆円の部品を供給している日本企業への影響も大きい。スマホのカメラに用いる「イメージセンサー」を供給するソニーは、取引を継続するために米政府への輸出許可申請などを検討しているとみられる。専門家は「米国政府の判断次第だが、ファーウェイへの輸出は難しいのではないか」と指摘した。（共同）