中国への返還が決まっている神戸市立王子動物園の雌のジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」が16日、25歳の誕生日を迎え、園で最後のお祝いのセレモニーが開かれた。職員が氷に、好物の果物やニンジンを飾り付けたケーキをプレゼントした。
午前11時ごろ、扉が開いて獣舎に現れたタンタンは少し驚いた様子でケーキの周囲をゆっくりと歩いた。近くで横たわって休んだ後、ケーキに再び近づいて飾り付けられたブドウを食べた。
タンタンは7月15日に中国からの貸与の契約期限を迎えたが、新型コロナウイルスの影響で輸送する航空便の予定が立っておらず、園で飼育を継続している。
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16日は休園日で、職員がタンタンの様子を動画で撮影。動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する。
上山裕之園長は「最後もちゃんとケーキを食べてくれて安心した。今回は誕生日のお祝いに今までの感謝が加わり、複雑な気持ちだ」と話した。