J・フロントリテイリングの子会社パルコは16日、大阪市の大丸心斎橋店旧北館に出店する施設の概要を発表した。名称は「心斎橋パルコ」で11月に開業する。地下2階から地上14階のフロアに約170の専門店を誘致。渋谷、名古屋に並ぶ旗艦店と位置付け、新型コロナウイルスの影響で消費が冷え込む中、予定を変えずに開業することで周辺地域の活性化につなげる。
パルコの大阪出店は、2011年の旧「心斎橋パルコ」閉店以来、9年ぶりとなる。1~5階にファッション関連が、6~11階は雑貨やインテリアなどを扱う店が入居する。新型コロナ対策で映画館や一部飲食店の開業は21年1月以降となる見通し。
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大丸心斎橋店旧北館はかつては「そごう心斎橋本店」だったが、業績不振でJ・フロント傘下の大丸が09年に買い取った。その後は大丸心斎橋店として営業し、19年から改装工事をしていた。
パルコの牧山浩三社長はウェブ記者会見で「新型コロナで一部飲食店の出店取りやめがあったが、新しい心斎橋パルコとして期待以上のスタートが切れるようにしたい」と意気込みを語った。