女優でピアニスト、松下奈緒（３５）が１９日、大阪・東大阪市文化創造館で全国ツアーをスタートさせた。
新型コロナウイルスの影響で制限されていたイベントの開催条件が緩和されたこの日、“アーティスト松下”も始動。
クラシックなど感染リスクの少ない催事は収容率１００％以下となったが、今ツアーは安全を優先して５０％以下で実施。年内は東京、関西の４公演を行い、当初予定していた名古屋、東北などの公演は来年に延期する。
バンドメンバーやスタッフら全関係者とＰＣＲ検査を受けて念願のステージに立った松下は、コロナ禍を吹き飛ばす華やかな赤のドレス姿で魅了。新曲「Ｂｒｅａｔｈ～ＪＵＡ ｌａ Ａｆｒｉｃａ」などピアノ演奏を中心に観客約５００人に癒やしの音楽を届けた。
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終演後、興奮さめやらぬ様子で「客席は５０％でしたが、１２０％の分厚い拍手をいただけて…。あったかくて距離感も感じなかったし、お客様は本当に強い味方なんだと思いました。この時期に“踏ん張って一歩踏み出そう”とライブ会場に足を運ぶには勇気も必要だったと思います」と観客に感謝した。
コロナ禍を経験し、「生の音楽を届けられる喜びとか、もっと音を客席の遠くまで飛ばさなきゃとか“初心を忘れない”という気持ちになれました」としみじみ語った。
ステイホーム中はいろいろなことに挑戦。「いままでおうちにいられる時間もなかった分、掃除や家事もやって、自分を高める有意義な機会になりました。自分の整理整頓ができた」とにっこり。さらに「いままでピアノで作曲するアナログでしたが（笑）、新しい音楽ソフトを使ってパソコンで作曲もしました。音楽の幅を広げる勉強になったし、どこでどう生かせるか分からないけど、新たな作品として発表できるように頑張ります」と声をはずませた。
まずは秋の４公演に全力投球。「年内の公演を走り抜いて、来年はその勢いのまま、今回行けなかった場所を回りたい」と瞳を輝かせた。