将棋の高校生タイトルホルダー、藤井聡太二冠(18)=棋聖・王位=がこのほど、本紙のインタビューに応じた。7月16日に第91期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催)で、史上最年少となる17歳11カ月で初タイトルを獲得。8月20日には王位戦も制し、二冠となった。23日に東京都内で開かれる棋聖の就位式を前に、タイトルホルダーの自覚や今後の展望、残り半年となった高校生活などを率直に語った。(取材構成・丸山汎)
まず、丁寧に一礼。タイトルホルダーになっても変わらない礼儀正しさで、東京・千駄ケ谷にある将棋会館の特別対局室で取材に応じた藤井二冠は、棋聖戦での鬼気迫る表情はなく、18歳の若者らしい笑みを浮かべていた。
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「注目していただけるのはありがたいと思いますが、変わらず強くなれるよう、よりいい将棋をお見せできるようにということだけかなと思います」
新型コロナウイルス感染拡大による対局中断が明けた6月から、棋聖位と同時に王位にも挑戦。ダブルタイトル戦で過密日程となる中、二冠を奪取。日本中が藤井フィーバーに沸いた。藤井二冠自身は「1週間以上家に帰らないこともあった」と超多忙。愛知県瀬戸市の自宅で過ごす時間が増え、「やはりホッとします」と正直だ。通学、対局がない日の過ごし方を聞いた。
「朝7時半に目覚ましをかけているんですけど、実際に起きるのは9時ぐらい。朝食を食べたら、リビングにあるパソコンで研究。あとは将棋の携帯中継を見たりしながら。寝るのは午後11時から11時半ぐらい」
将棋漬けの日々を送るが、以前は好きなテレビ番組にNHKの紀行バラエティー「ブラタモリ」を挙げていたが、現在は「たまにニュースを見るぐらい」といい、最近の気になるニュースに香港情勢を挙げた。
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