【写真】メンバー全員結婚の可能性も 1995年9月3日。光GENJIが最後のライブを行い、解散した。
そしてその翌日、1995年9月4日。V6が結成され、デビュー会見が行われた。
ジャニーズのグループが解散し、新たに別のグループが誕生する。それまでも続いてきたサイクルの、ひとつの終わりと、ひとつの始まりが起きただけのように思えるかもしれない。その新たな始まりは、またほどなくして終わりを迎えるのが常だった。 しかし、あれから25年。V6は、終わらずに続いている。
メンバーを変えずにこれだけの期間活動を続けている男性ボーカルダンスグループは、世界的に見てもバックストリート・ボーイズとV6くらいのものである。
もちろん、ジャニーズのアイドルとしても、珍しいことだ。
80年代にデビューしたシブがき隊は6年、光GENJIは8年。
1991年にデビューしたSMAP以降は、活動年数は飛躍的に延びたが、そのSMAPは2016年で解散。V6デビューの前年、1994年にデビューしたTOKIOは、山口達也の脱退に加え、先日、長瀬智也が脱退を発表し、来年以降、形式を変えることになった。
少年隊も、長く事実上の活動休止状態が続き、東山紀之が「今はなき少年隊」と自虐的に笑いにするほど(*1)。名前は残るものの、先日、錦織一清、植草克秀のジャニーズ退所が発表された。
つまりV6は、現在のジャニーズの中で、継続的に活動を続けているグループとして最長であり、他に類を見ないグループになっているのである。
とはいえ「V6はジャニーズの中での王道か?」と問われると、正直そうではないだろう。
今や国民的アイドルとされるのは嵐だし、故・ジャニー喜多川の精神を体現しようという意志はKinKi Kidsに強く感じられる。
だが、逆に王道ではない“V6というかたち”が確立できたからこそ、6人の大人がひとつのグループをここまで長く続けられているのではないか、という気がしている。
前置きが長くなったが、本稿では少し特殊なV6というかたちについて見ていきたい。