トランプ大統領、国連で中国批判　コロナの責任追及訴え

　トランプ米大統領は２２日、国連総会で一般討論演説した。新型コロナウイルスの感染について、中国と中国に操られている世界保健機関（ＷＨＯ）が誤った情報を流したと批判、「国連は中国に責任を取らせなければならない」と述べた。再選を狙う１１月の大統領選に向けて対中強硬姿勢をアピールした。　トランプ氏はコロナについて「ワクチンを配布し、ウイルスに打ち勝ち、大流行を終わらせる。そしてかつてない繁栄と協力、平和の新たな時代に入る」と強調した。
　米国での新型コロナ拡大を受け、ニューヨークの国連本部での演説は見送り、ホワイトハウスで事前収録したビデオを放映した。

googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });

　トランプ氏は今月、イスラエルとアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）、バーレーンとの歴史的な国交正常化合意の署名式をホワイトハウスで開催した。国連演説でも、自ら仲介したイスラエルとアラブ２カ国の正常化など国際社会での指導力を誇示した。
　米イスラエル両国にはイラン包囲網形成の狙いもあり、イスラエルと国交のないサウジアラビアなど他のアラブ諸国に対しても関係改善を呼び掛けている。