来年１月に事実上解散となる石原プロモーションに所属していた俳優、金児憲史（かねこ・のりひと、４２）が今月１日に新事務所に移籍後、ＮＨＫ ＦＭラジオドラマ「青春アドベンチャー 鬼煙管 羽州ぼろ鳶組」（１０月１９～３０日、後９・１５）で初仕事に臨むことが２２日、分かった。８月に死去した古巣の大先輩、渡哲也さん（享年７８）との秘話を語り、「今の看板を磨いていくことが渡さんや先輩たちへの恩返しになる」と再出発に燃えている。
９月１日付で故岡江久美子さん（享年６３）ら実力派俳優を擁するスタッフ・アップグループの事務所で、妻の楊原京子（３８）も所属するスタッフ・テンに仲間入りした金児。
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このほど移籍後初仕事としてＮＨＫ ＦＭラジオドラマ「青春アドベンチャー 鬼煙管 羽州ぼろ鳶組」の収録に参加した。石原軍団きっての肉体派だっただけに「声の仕事に一番コンプレックスがあった分、新境地開拓でうれしかったです」と充実の笑顔を見せた。
２０００年のオーディション「２１世紀の裕次郎を探せ」で応募者約５万人から最終選考の１０人に残り、石原プロ入り。２０年頑張ってきた男は、渡さん死去後、同事務所の役者として初インタビューに応じ、団長への思いを吐露した。
同プロの解散を聞かされたのは、公式発表４カ月前の今年３月。「どこも声をかけてくれなかったら仕事をやめよう」と覚悟していたが、初夏に現事務所の移籍話が舞い込んだ。解散を迎える来年まで同プロに在籍することも考えたが、「渡さんや先輩たちが心配するから早く決めろ」という関係者の一言で７月下旬に決断。そして８月１０日に渡さんが急死した。
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