将棋の「第91期ヒューリック杯棋聖戦」(産経新聞社主催)で勝利し、史上最年少でタイトルホルダーとなった藤井聡太棋聖(18)=王位=が23日、東京都港区の「グランドニッコー東京 台場」で開催された棋聖就位式に臨んだ。新調した黒い紋付き羽織袴(はかま)とタイトル奪取しての就位式は“初”。藤井新棋聖は「これからも一層精進して成長していきたい」とタイトル量産の決意を口にした。若きヒーローの晴れの雄姿を見ようと「産経ニュース」のインターネット生中継には、アクセスが殺到した。
紋付き羽織袴の堂々たるいで立ち。藤井新棋聖が人生で初めて、タイトルを獲得しての就位式に臨んだ。
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「初めてのタイトル戦であり、五番勝負を通じて多くの得難い経験をすることができました。この経験を生かして、成長できるよう努めて参りたいと思っています」
対局時とは違った緊張感に包まれながら、さらなる高みを目指すことを誓った。日本将棋連盟の佐藤康光会長から就位状を受け取ると、長く、深く頭を下げた。
今回の正装は就位式のために仕立てたといい、「自分としても特別な感慨はあります」と照れながら話した。紋付き羽織袴姿は小学3年時に将棋大会で披露したが、大人となってからは初。会場の最前列では、愛知県瀬戸市から駆け付けた母の裕子さんが愛息を見つめた。
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