ガーディアン紙は、アジア系弁護士の間でも同様の事例が多く「人種的偏見」を懸念する声があったと指摘。今回の件が「裁判所での人種差別を巡る新たな非難を引き起こした」と伝えた。
抗議したのはロンドンを拠点に刑事事件を担うアレクサンドラ・ウィルソンさん。23日に裁判所を訪れると、呼び止めた警備員が被告人リストを確認し始めた。検察官との面会のために入った法廷でも他の弁護士や職員から被告人扱いされ、裁判開始まで外で待つよう大声で指示されるなどした。一般の人にも記者と間違われ「ここは弁護士しか入れない」と注意された。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
裁判所における人種差別問題に関する著書もあるウィルソンさんは「絶えず身分を証明させられる状況は容認できない」と憤慨する一方、「被告人であっても法廷から出て行けと怒鳴られる状況はよくない。誰もが敬意をもって扱われるべきだ」と強調。司法当局は早急な調査を約束した。(共同)