これまで何度も竹内さんをインタビューしてきた。良い意味で男っぽくサバサバしている印象だった。
2017年11月、Huluの連続ドラマ「ミス・シャーロック」の取材でシンガポールに同行したときのこと。当時シングルマザーだった竹内さんに、立ち話で新たな恋愛について聞いたところ「今は考えていないです。子供もいて日々充実しているので」と笑い飛ばし、「こうして子供から離れて1人でいる時間も大切にしなきゃね」と、わずかな休憩時間を使ってシンガポール動物園へと向かっていった。海外メディアの取材を何社もこなして疲れているだろうに、パワフルな女性だなと思ったものだ。
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勝手にくよくよ悩まない性格だと思っていた。だが、ある関係者は「竹内さんに限らないですが、女優は自分で感情をコントロールする仕事。ただときに、普段感情の起伏を激しく演じている反面からか、仕事以外のときにも感情が高ぶってしまうことがあるんです」と明かす。人知れず悩みを抱えての衝動的な行動だったのか。
2011年、がんに冒されるヒロインを演じた映画「僕と妻の1778の物語」で取材した際、竹内さんは、こう答えていた。「生きているって素晴らしいと思います。健康な自分に感謝です」。
まだ40歳。残念でならない。(文化報道部デスク・古田貴士、2002~16年スターダストプロモーション担当)