元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告が29日、レバノンの首都ベイルート郊外で記者会見し、同国の大学でビジネス教育支援を行うと発表した。ゴーン元会長は昨年12月のレバノン逃亡後、地元メディアなどのインタビューにたびたび登場しているが記者会見は異例。ただ、日産を巡る裁判など教育支援以外の質問に対する回答は拒否した。 レバノンでは逃亡当初、同国で少年時代を過ごしたゴーン元会長に同情する声が大きかったが、レバノンの経済危機の深刻化や8月の大規模爆発を受け「元会長は資産家にもかかわらず社会貢献を行わない」として市民から批判を受けていた。
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元会長は会見で、地元のキリスト教系大学のビジネス教育事業に参加すると表明した。若者らが経営や起業のノウハウを学び、優れた事業案は投資も受け入れるという。会見には記者数十人が参加し、元会長は「雇用創出や起業支援でレバノンの再建に役割を果たす」と述べた。 ゴーン元会長は今年1月、ベイルートで記者会見を行い、日本の司法制度を批判し無罪を主張した。(共同)