米ホワイトハウスは2日、新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領(74)が首都ワシントン郊外の病院に入院し、数日間執務に当たると明らかにした。予防的措置としており、同日中に大統領専用ヘリコプターでホワイトハウスから搬送される。専属医は同日午後、トランプ氏に「倦怠感がある」との診断結果を公表し、CNNテレビは朝から発熱症状があったと伝えた。
米メディアによると、トランプ氏は2日昼の新型コロナを巡る高齢者との電話会合に出席せず、ペンス副大統領が代わりを務めた。発熱が影響した可能性がある。高齢者は新型コロナ感染で重症化するリスクが高く、トランプ氏の健康状態への懸念が高まっている。
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専属医によると、トランプ氏は米製薬企業リジェネロン・ファーマシューティカルズが開発し、臨床試験中の人工的な抗体による薬の投与を受けているという。
一方、11月の大統領選を争うバイデン前副大統領は2日、検査を受けた結果、陰性だったと明らかにした。9月29日の第1回候補者討論会でトランプ氏と同席していた。2日に激戦州の一つ中西部ミシガン州入りして演説し、トランプ夫妻の早期回復を祈っていると表明。「政治化してはならない。ウイルスは自然になくなるものではない」と述べ、感染防止策を徹底するよう呼び掛けた。(共同)