シンガー・ソングライター、蘭華が７日に両Ａ面シングル「ねがいうた／愛を耕す人」を発売する。「ねがいうた」は５年前に発売したデビュー曲で、大切な人に成長した姿を見てほしい、一緒に果たせなかった約束をかなえたいという思いで作った楽曲だ。
「父はデビューする姿を見せられないまま天国へ旅立ちました。この曲をずっと自分の中で花咲かせたいという思いがあった」と再シングル化に懸ける思いを告白した。
２０１６年に初アルバム「東京恋文」が日本レコード大賞企画賞を受賞も、その後はヒットに恵まれず。昨年、１００軒を巡った全国スナックキャンペーンで同曲を聴いた人々が共感し、口々に「長く大切に歌い続けてほしい」と声をかけてくれたことも大きかった。
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「愛を耕す人」は、アフガニスタンでの緑化事業や医療活動で多くの命を救い、昨年１２月に武装勢力の凶弾に倒れた医師、中村哲さんに感銘を受け、故人に捧げた歌だ。
また、生誕１７５周年を迎えたカザフスタンの詩人、アバイ・クナンバイウルの曲「黒い瞳」を日本語カバー。着物姿の蘭華が日本庭園で琴の音色をバックに歌うＹｏｕＴｕｂｅ映像が話題を呼び、同国大使館から感謝状を贈られるなど世界に広がっている。
１０日に東京・赤羽の美声堂、１１日に同・中野名曲堂で発売イベントを開催。コロナ禍の影響で本格的なステージは８カ月ぶりとなり、「皆さんに少しでも元気を届けたい」と張り切っている。