世界的なファッションデザイナーで4日にパリ近郊の病院で死去した高田賢三さんは、9月上旬に新型コロナウイルス感染が判明、入院治療を続けていたことが5日、分かった。関係者は回復を祈っていたが、その願いはかなわなかった。
関係者によると、高田さんは9月初旬に南フランスへのバカンスからパリに戻った後の同10日ごろ、体調不良を訴えて入院。翌日にPCR検査でコロナ感染が判明した。関係者に電話で「体調が良くなってきた」と話すなどしていたが、容体は一進一退を繰り返し、日本時間の10月4日夜に亡くなったという。
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「60年来のたった一人の親友だった」と話すファッションデザイナーのコシノジュンコさん(81)は「亡くなるなんてあり得ない。しかもコロナなんて」と喪失感をあらわにした。
高田さんは今年3月、インテリア商品を中心とする新ブランド「K三(ケースリー)」を立ち上げ、例年4月にイタリア・ミラノで開催される世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ」でお披露目する予定だった。が、同見本市も新型コロナの影響で開催されなかった。