外食大手のワタミは5日、新型コロナウイルスの影響で苦戦が続くかつての主力居酒屋「和民」全店など、展開する居酒屋のうち計120店舗を2022年3月末までに焼き肉店に順次転換すると発表した。需要が見込める焼き肉店に力を入れ、業績回復を急ぐ。
外食市場では、新型コロナで打撃を受けた居酒屋業態が今年6月以降、前年同月と比べて4~5割の回復にとどまる一方、焼き肉業態は約9割まで回復しているという。
5日は新業態の「焼肉の和民」を東京都内と横浜市内にオープン。都内で記者会見した渡辺美樹会長は「居酒屋需要が縮小する中、来店目的が明確な焼き肉店は支持される」と述べた。居酒屋の不採算店舗も順次、閉店しており、社員の雇用維持のためにも転換に踏み切ったという。
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「焼肉の和民」はワタミ独自開発の「和民和牛」を提供するほか、2880円(税別)からの食べ放題も用意した。