被告は「心からおわび申し上げます」と謝罪した上で「アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶している。車に何らかの異常が発生し、暴走した」と述べた。弁護側は被告に過失はないとした。
遺族の松永拓也さん(34)は閉廷後に記者会見し「車の不具合を主張するなら謝ってほしくなかった。2人の命と遺族の無念に向き合っているとは思えなかった」と話した。
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検察側は冒頭陳述で、被告は前の車に近づき過ぎたために車線変更を繰り返し、アクセルを踏み間違えて時速約96キロまで加速、母子に衝突したと指摘した。車は事故の約1カ月前の点検でブレーキやアクセルの機能に異常は確認されなかったと説明。事故当時「後続車の運転手はブレーキランプを一度も見ておらず、ブレーキが踏まれた記録も残っていない」と述べた。
検察側は被告の車のドライブレコーダーを解析した結果を証拠として提出した。映像は裁判官や弁護側に向けて再生され、被告はイヤホンを使い、食い入るように画面を見つめた。