将棋・第33期竜王戦七番勝負 第1局第1日(9日、東京・セルリアンタワー能楽堂)初防衛を狙う豊島将之竜王(30)=叡王=と、前人未到の獲得タイトル通算100期を目指す羽生善治九段(50)の対局が始まった。王将戦挑戦者決定リーグ戦で藤井聡太棋聖(18)=王位=を下した両雄は序盤から激しい戦いを展開。午後6時、羽生九段が27手目を封じた。その羽生九段と20年近く練習対局を重ねてきた“中年の星”こと前王位の木村一基九段(47)は、50歳で大記録に挑む偉大な先輩の充実ぶりを明かした。
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今シリーズで羽生九段は、2018年末に竜王戦の防衛戦で敗れ、27年ぶりに無冠に陥落して以来、約2年ぶりにタイトルに挑戦しています。
50歳での挑戦ですが、将棋を指す上で年齢の影響は小さくありません。私自身も30代の頃に比べて記憶力が落ちていると感じることが増えています。竜王戦のように2日制の対局では、ずっと集中し疲れを感じます。私が藤井二冠と王位戦で戦ったときも同じで、座っているだけでも大変。盤の前にいる方が手は考えられますが、体力は奪われます。
羽生九段は体への負担を減らすため、ステイホーム期間中にダイエットをされたようです。淡々として、それを表に出されないのが羽生流。すごいと思います。
羽生九段との研究会には20年ぐらい、毎月お世話になっています。今年はコロナ禍のため一時はインターネット方式を取りましたが、8月末から再開し、今月3日にも直接指しました。新しい戦法をどんどん取り入れる方で、序盤の作戦から終盤に至るまで意欲的に研究されていました。
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