「紀州のドン・ファン」口座に４０００万円振り込みか　和歌山県田辺市役所移転で

　和歌山県田辺市の市民団体は１４日、同市役所の移転を巡り、移転先の土地の元所有者で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた同市の元会社社長野崎幸助氏（２０１８年５月に７７歳で死亡）の口座に、市から経緯不明の４０００万円が振り込まれたとみられる資料を入手したとして、市に説明を求める申し入れ書を提出、記者会見を開いた。
　市によると、現庁舎は１９７０年建築で老朽化や耐震不足が課題。洪水や南海トラフ巨大地震で想定される津波対策のため、高台へ移転・新築する方針が１６年９月に決まった。総事業費は約１２８億円を見込む。今年１月に予定地の整備が始まり、２４年春の開庁を目指している。

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　市民団体は「市役所の東山移転の賛否を問う住民投票市民の会」。移転の事業費が高額などとして、賛否を問う住民投票の条例制定を求めて署名活動をしている。