落語家の桂米團治(61)が14日、神戸市の神戸新開地・喜楽館で開催する「米朝ウィーク 桂米朝五年祭」(11月2~8日)の制作発表会見を同所で行った。
2015年に亡くなった人間国宝、桂米朝さん(享年89)の功績を偲んで、期間中は米朝一門が日替わり出演。米朝さんは兵庫・姫路市の出身だが、神戸は「終戦直後は母親の面倒もみなアカンと鍋の訪問販売をして生活の糧を求めてた、ゆかりのあるところ」だ。
当初、3月に予定した桂米朝五年祭はコロナ禍で中止となり、8月に大阪でも開催。盛況の一方でモヤモヤも残った。
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「(観客の)お見送りもロビーでの物販もできないから、かつての華やかさを作れないんです。これでは笑いに来た人へのサービス提供にならない。演出は緞帳が上がって閉まるまでじゃない。終演後も余韻を楽しむ演出が大切」
先月、訪れたシンガーソングライター、さだまさし(68)の公演ではロビーでの物販も再開されていたという。
「だからロビーが華やいでました。クラスターが起きたときに責任は誰がとるとか、責任のなすりつけ合いでは上方の文化が廃っていく」
コロナ禍の影響が続く演芸興行に募る危機感。「米朝ウィークをきっかけにロビー販売を復活してもいいんじゃないか」と提言した。