九州各地を巡るJR九州の新観光列車「36ぷらす3」の運行が16日始まり、鹿児島中央駅(鹿児島市)で出発式が開かれた。新型コロナウイルスや豪雨被害といった痛手が続く中、観光業の再生に向けて九州の魅力を詰め込んだ新列車の活躍に期待がかかる。
黒い外観の6両編成で全席がグリーン席。熊本産のイ草を使った畳敷きの個室も用意した。九州各地の地酒に加えて、海の幸や黒毛和牛などを盛り込んだ豪華な料理も堪能できる。料金は区間やプランによって異なるが、食事付きで大人1区間1万2000円から3万円。
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JR九州が新しい観光列車を走らせるのは約3年半ぶり。出発式に出席した同社の青柳俊彦社長があいさつ。
鹿児島を出発した列車は宮崎、大分を回って福岡・博多へ。佐賀を経由して長崎と博多を往復。熊本を通って鹿児島に戻る。当初は5日かけて九州を一周する行程だったが、7月の豪雨で熊本県内の一部区間が被災したため、当面は博多-鹿児島間は運休する。