エフエム大阪に自民府連が質問状　吉村知事のみ出演、反対派に出演依頼なし

　自民党大阪府連は２１日、エフエム大阪（大阪市）が「大阪都構想」の住民投票告示後、推進派の吉村洋文・大阪維新の会代表代行（大阪府知事）のみを出演させたのは「政治的に公平であること」と定めた放送法に違反すると指摘、見解を問う書面を同社に渡した。エフエム大阪は取材に「弁護士と協議して自民府連に回答する」とコメントした。
　自民府連によると、吉村氏は告示当日の１２日と１９日に番組出演。１９日の放送で「二重行政の解消や住民サービス充実が都構想の目標」などと訴えた。反対派の自民党などに出演依頼はなかった。

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　書面では、１２日の番組に関して口頭でエフエム大阪に放送法違反だと指摘したにもかかわらず、１９日にも引き続き吉村氏のみを出演させたことへの見解を尋ねている。
　上智大の水島宏明教授（ジャーナリズム論）は「政党は抗議の権利はあるが、公平さはメディアが自主的に気をつけるべきだ。こうした時期は双方の意見を聞く番組のみ出演するなど大阪維新の会も配慮が必要ではないか」と話している。